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現代イスラーム世界の政治運動や社会生活の実態を理解するためには、イスラームに固有な知のありかた、あるいは地域社会における権威やリーダーシップの問題を、歴史と現状に照らして動態的に分析することが不可欠である。
本プロジェクトでは、第一にイスラーム諸学を身につけた知識人(ウラマー)が、学問・文化活動ばかりでなく、政治運動や日常の社会生活などで果たしてきた多様な役割を歴史的に検討する。第二に、イスラームが中央アジアや中国、東南アジア、ヨーロッパなどに拡大したことにより、イスラームに固有な知がどのように変容し、また各地の知識人の役割がいかに変化したかを検討する。そして第三に、リベラリズムや社会主義など西洋思想との出会いやイスラーム内部からの革新運動、さらには現代における緊迫した政治状況などによって、ムスリム知識人のネットワークの内実や彼らの政治的・社会的役割がどのように変化しつつあるのかを追究する。

- 湯川 武(人間文化研究機構地域研究推進センター研究員、早稲田大学・上級研究員/研究員教授)

- 佐藤健太郎(人間文化研究機構地域研究推進センター研究員、早稲田大学・主任研究員/研究院准教授)
清水和裕(九州大学文学部・准教授)
栗田禎子(千葉大学文学部・教授)
中町信孝(甲南大学文学部・准教授)
R. S. Humphreys (Professor, University of California Santa Barbara)
本研究グループ(早稲田大学研究グループ1「イスラームの知と権威:動態的研究」)は、研究テ-マを「イスラームにおける知の伝統の継承と変容」という枠組みでとらえ研究を進めることとする。その際、「知のメディア」、「知の理念と実践」、「知の大衆化と高踏化」、「現代的状況の中の知」、「イスラームと非イスラーム」といった多様な切り口を視野に入れたうえで、個別的なテーマを選びそれぞれを深化させつつ、以下のような研究計画にもとづいて統合的な成果獲得を目指していく。




















































