早稲田大学 イスラーム地域研究機構


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早稲田大学重点領域研究機構 アジア・ムスリム研究所

「アジアにおけるムスリム・マイノリティと非ムスリム・マジョリティの共生に関する国際比較研究」

早稲田大学が推進すべき研究領域として定めた8分野の重点研究領域研究のうち、2010年度重点領域のひとつ「地球の中でのアジアの共生」の公募において、「アジアにおけるムスリム・マイノリティと非ムスリム・マジョリティの共生に関する国際比較研究」(研究代表:小島宏・社会科学総合学術院教授)があらたに採択されました。これにともない、新たに重点領域研究機構内にアジア・ムスリム研究所を立ち上げ、日本を含む東アジア諸国を中心に、東南アジア諸国も視野に入れながら、アジアの国々において少数派となっているムスリム(イスラーム教徒)と非ムスリムとの共生の現状とその要因について比較検討を行います。ここにはイスラーム地域研究機構のメンバーも数多く参加しており、イスラーム地域研究機構単独ではなし得なかったような新たな研究分野の開拓に挑戦しています。

アジアのムスリム・マイノリティ問題を考察する際にキーワードとなるのは、人の「移動」と「ネットワーク」です。移動・越境したムスリム(新来ムスリム)はその出身コミュニティとの結びつきを保ちながらネットワークを形成する一方、歴史的に居住していたムスリム(歴史的ムスリム)も、また周縁化されマイノリティとなった後も、地域を跨いだグローバルなムスリム・ネットワークに属して自らの宗教的アイデンティティを保持しています。このようなアジア各地のムスリム・マイノリティと地域的・広域的ネットワークとの相関を具体的に示すためには、共時的かつ通時的な比較分析が有効であると考えられます。

そのため、本プロジェクト研究所では、人口学、歴史学、社会学、文化人類学などの多様な学問分野の理論と実証分析手法に依拠した学際的なアプローチを用いて研究をすすめます。具体的には、A.ムスリムとの共生にむけての社会調査、B.東アジアにおけるムスリムの歴史的展開と受容の二つの課題を柱に、さらに韓国・台湾などの研究者との共同国際比較研究を経て、アジアにおける共生のための諸条件を広く社会に提示するとともに、早稲田大学を中心とする既存のアジアの研究者ネットワークを強化することを目指しています。

早稲田大学重点領域研究機構の概要

http://www.kikou.waseda.ac.jp/jyuten/

構成メンバー

代表者
小島宏(早稲田大学社会科学総合学術院・教授)
分担者
川島緑(上智大学外国語学部・教授)
小松香織(早稲田大学教育・総合科学学術院・教授)
桜井啓子(早稲田大学国際学術院・教授)
新保敦子(早稲田大学教育・総合科学学術院・教授)
店田廣文(早稲田大学人間科学学術院・教授)
オマール・ファルーク(アルブハーリー大学・教授/副学長、広島市立大学国際学部・名誉教授)
李熙秀LEE Hee-Soo(韓国・漢陽大学文化人類学科・教授)
張中復CHANG Chung-Fu(台湾・国立政治大学民族學系・副教授)
野田仁(早稲田大学イスラーム地域研究機構・次席研究員/研究院講師)
砂井紫里(早稲田大学イスラーム地域研究機構・研究助手)

科学研究費補助金(基盤研究B)事業

「東アジア諸国におけるムスリムと非ムスリムの共生:ライフスタイル変容の比較研究」

アジア・ムスリム研究所のメンバーを中心として科学研究費基盤(B)の申請を行い、共同研究プロジェクト「東アジア諸国におけるムスリムと非ムスリムの共生:ライフスタイル変容の比較研究」が採択されました(2011年度から2013年度まで、研究代表:小島宏所長)。

この中では、東アジア諸国においてマイノリティとして生活するムスリムと非ムスリム・マジョリティの異文化間接触に伴うライフスタイルの変容に焦点を当てて、各国における両者の共生の現状と課題を明らかにすることを目的としています。比較研究のために、東南アジア諸国の状況も視野に入れながら考察する予定です。